PCが起動しなくなりました。セーフモードで起動しても classpnp.sys の読み込みから進まない。
Windows7 が起動しない。classpnp.sysから進めない。こうなれば、目指せデュアルブート!
これは私のケースですので、PCを最悪、壊すことを覚悟されない場合は、この方法を使わないでください。症状が似ていても、深刻でない場合も考えられます。
PCを治す方法を勧めているのではなく、一つのケースのご紹介です。
もちろん、ここに書かれた方法が、PCのさらなる不具合を引き起こしても補償できませんので、あらかじめご了承ください。
セーフモードでも、「classpnp.sys」 の読み込みが表示されてから止まってしまい、Windows7が起動できません。
久しぶりの投稿です。
1か月以上前になりますが、PC終了時に、なかなかシャットダウンが完了しなくて、電源ボタン長押しで強制終了しました。こうしても、これまでのように、大きな問題は起こらないだろうと期待をして、強制終了しましたら、翌日から、PCが起動できなくなってしまいました。
セーフモードで起動を試しても、「classpnp.sys」 の読み込みが表示されてから前に進みません。修復起動では、起動途中に、マウスカーソルが黒い画面にぽつんと表示されたまま、停止状態になってしまいます。PC付属マニュアルのとおり、いろいろやってみましたが、ハードディスク内の隠れドライブにある、PC初期化用データを利用したPCの初期化も、修復ディスクを使用した初期化も、修復開始メニューまでにさえたどりつけません。
リカバリディスクが使えないなんて、そんなこともあるんだ!? 状況は深刻でした。 もう、修理に出すしか、方法はないよいうに思いました。
環境:
*すべての機器を外せば立ち上がるケースがあるようですので、そちらを試すべきでしたが、初めの試みでは、SDカードをスロットにメモリを差し込んだまま、修復を試みていたのが、傷を深めた可能性もあります。。。
Windows7/セーフモードでClassPNP.sysで止まる - まりふのひと
*たくさん情報集めたわけではありません。この私の例のような「PCの初期化」は 無用の場合も結構あるはずです。まず、詳しい方や専門の方にご相談ください。
データの取り出し
ここで役に立ったのが、Ubuntu。
(技術評論社 「Ubuntu 乗り換え100%活用ガイド」 Ubuntu Ver.14.04 LTS 付属)
これを DVDドライブに入れて、PCをDVDから起動。
すると、幸い、アクセスできなかった、 Document や DeskTop のファイルが見えましたし、USBメモリーにもアクセスできることが確認できました。
(HDはNTFS、暗号化なし。 暗号化については 次の記事を参照
Windows 7実践ナビ - ファイル暗号化機能を活用する:ITpro
)
データをUSBに保存してから、最悪の場合、このPCを Linux マシンにしてしまおうと半分あきらめながら、作業を進めました。 必要なデータは、ほぼ、回収に成功。
Windows PE を使ってみる
「Windows PE」はDVDドライブからWindowsの亜種を起動できますが、このOSの存在する目的は知りません。しかし、トラブル時のツールとなることは知っていましたので、下記のサイトを参考にして、知り合いのPCでPEのディスクを作成しました。
運用:管理者必携のトラブルシューティングツール「Windows PE 5.0」の起動用USBメモリを作成する (1/2) - @IT
Windows PE をDisk Driveから起動すると
X:¥windows\system32>wpeinit
が動き出します。起動までにはだいぶん時間がかかり、さらに、
起動後、wpeinitは終わることなく走り続けて、終了する様子がありません。
終了をまたず、CTRL+ C キー??で実行を中止しました。
カレントドライブは X:
ここからC:ドライブに移動しようとすると、
「I/Oエラー」だったか 「I/Fエラー」だったか
ドライブ C:に移動できません!
これは ハードディスクがいかれている。
(でもへんですね。UbuntuではCドライブにアクセスできたのに、Windowsでできないなんて)
「CHKDSK C:」コマンドで、ディスクをチェックすると、
孤立したファイルが多数表示されました。
これは、もうディスクの修復が必要と考え、
「CHKDSK /F C:」
のように /F オプションをつけて、ディスクを修復しました。
修復中のメッセージには、次のようなものが、多数表示されました。
(多数表示されたのは、この一連の作業の前に、Windowsが、マニュアルに書かれた手順で回復できないかを何度も試みて、電源スイッチのON/OFFを繰り返したせいもあるものと思います。)
- 「ファイルxx内の..インデックス エントリを削除します。」
- 「インデックスのないファイルのうちxxが処理されました。」
- 「孤立したファイルyyyをディレクトリファイル zzzに回復しました。」
- 「1個の不良クラスタを不良クラスタファイルに追加しています」
- (その他)
さて、状況は改善されたでしょうか。
X:¥windows\system32>c:
で Enter キーを打ってみました。
1分ほど、何も変化がなかったので、
ダメかとあきらめていた時、プロンプトが、
C:¥>
に変化しました。 状況が変わりました。
ディスクは修復されたみたい?!?!?
再度修復を試みる (Windows の初期化です)
「>wpeutil shutdown」でPEを終了して、
再度、電源投入。
(電源が切れるとディスクが抜けないので電源投入後、すぐにPEディスクを抜きます)
:
:
これまで出なかった窓が出ました。
「スタートアップ修復」の窓が!
「スタートアップ修復はシステムの問題を確認しています。」
劇的変化です。
しかし、待つこと数十分。
「スタートアップ修復ではこのコンピュータを自動的に修復できません」
というメッセージ。
「問題の詳細の表示」を開いてみると、
「問題の署名 01」~「問題の署名 07」までリストアップされていました。
また、「診断および修復の詳細」の表示もできたので、それを見ると、
ファイルシステムのチェックなどは無事通過したようですが、
「見つかった根本的な原因」として、
「システム構成に対する特定できない変更が原因で問題が発生した可能性があります。 結果:失敗しました。 エラーコード=0x490」
ただ、電源を入れたのでは、ダメでしたね。初期化するには、
PCの付属マニュアルにあるように、電源投入後、
すぐに、F11キーを何度か押します。
(この再セットアップ用キーは、機種ごとに異なる可能性があると思います。
または、インストール用ディスクを使う場合もあると思います。)
今度は、これまで、表示できなかった、
『「Windows 7 再セットアップ」実行中の注意』
という窓が開きました。
ここまでくれば。。。という感じです。
この際、再セットアップではなく、Ubuntuとのデュアルブートに
してしまおうと思います。
再セットアップ開始(デュアルブートへ向けて)
再セットアップで、HDの領域変更をともなう再セットアップをすることにしました。
(リカバリディスクを使うと、HD内の初期化のためのデータを保存した隠しパーティションを壊すと書いてありましたので、リカバリーディスクは使わず、HDの隠しパーティション内の初期化用データを使う方法で行います。)
Cドライブ領域を120Gに変更、データ用に170G確保(こちらは後にUbuntu用で使用)。
このように設定して、セットアップを開始しましたが、一回目の再起動で、
青い画面にエラーが表示されて、停止してしまいました。
再起動で、再度F11を押しながら起動すると、設定画面が表示されることなく、
Symantec Ghostが走り出しました。PCの初期イメージを隠し領域からHDに展開しているようです。
途中でエラーが出たにもかかわらず、120Gに設定したCドライブの容量は111Gに変わっていました(無事、設定が反映されています)。
Windows側の再セットアップ成功です。
Ubuntuですが、今のバージョン14(注:2017年には16が使えます)では、2つのドライブを準備する必要があるようで、
UbuntuのDiskでのインストール時にハードディスクの領域確保のため いろいろいじっているうちに行き詰まってしまいました。基本パーティションが最大4つしか、確保できないことが原因のようで、「Swap用パーティション」が確保できません。
一旦インストールを中止し、Windowsを起動してから、ドライブ管理メニュー(「コンピュータ」アイコンを右クリックして、表示されるメニューから「管理」を選択)で、前述の170Gの領域が、「拡張パーティション」になるよう設定後、UbuntuのDiskで再度、インストール開始。「インストールの種類」の選択画面で、いくらか手動で設定できる「その他」の方法を選択。170Gの領域のうち12Gほどを除いた部分を、「論理パーティション」で確保して、マウント位置を’/’に指定(’/’を設定しないと次に進めない)。Windows7のシステムが入ったパーティションは、’/Windows’としてマウントするよう設定してみました。システムを入れるファイルシステムは、NTFSは指定できませんでしたので、いろいろなサイトでおすすめされている、「ext4」を選択しました。
インストールは終了しましたが、果たしてデュアルブートは可能になったのでしょうか。
Diskを抜いて、再起動しました。
Windowsを起動できるメニューがなぜか2つ表示されてしまいましたが、
Windows7も、Ubuntu も どちらも起動できるようになりました。
今回の修復のポイント
「デュアルブート」の作業と「修復」作業を一度に記して、わかりにくくなってしまったので、今回の「修復」作業に関するポイントあげておきますと、次の2点です。
*PEもUbuntuもDVDディスクでsystemを立ち上げています。
*PEの代わりに以前のWindowsXP関連初期化ディスクが役立つ
可能性があるかもわかりませんが試していません。
終わりに教訓です
こんどの不具合でいろいろなことを体験しました。
教訓を2つほど。。。。
Ubuntuもだいぶんバージョンアップが進んでいますので、この記事は古いですね。
知識不足で、 また、
文字ばかりの記事を読んでいただきありがとうございました。
*その後、Ubuntuを起動すると、Ubuntuのバージョンを16.04 LTSへアップできる案内が画面に表示されたので、すでにインストールしているソフトを最新の状態にしてから、バージョンアップしました。 (最新の状態にする操作をしないと、「依存関係」の問題でバージョンアップは完了できませんでしたが、その操作後に) 無事、Ubuntuのバージョンアップも完了です。
(参考)
Ubuntu 12.10 64bit インストール その4 - ディスクとパーティションの設定 - kledgeb
ルートファイルシステムが定義されていません とubuntuをインス... - Yahoo!知恵袋
Ubuntu日本語フォーラム / パーティション時に表示される「使用不可」
2016年12月21日 スワップパーティションはもういらない ―Ubuntu,Zapusでは"Swapfiles"に:Linux Daily Topics|gihyo.jp … 技術評論社